Leica Elmarit 28mm f2.8 ASPHを買った話

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お久しぶりです

エルマリート 28/2.8を買った話です

2019年2月6日

新宿のマップカメラへふらっと立ち寄った際、エルマリート 28mmの年代別比較をしていた

そこに並んでいたのは初代から5代目(ASPH)までのレンズ達

元々C Biogonの28mm f2.8を使っていた僕は「買わないなー」と思いつつ各レンズの試写を行わせて貰った

そして現行型(ASPH)の前期型をM10に装着した時に心惹かれてしまった

そして30分後

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お馴染みの袋を持ってマップカメラを後にする

ZeissのC Biogon 28/2.8と焦点距離も明るさもバッティングするが、純正を手に入れたのでC Biogonは売りに出そうと思う

ELMARIT 28mm f2.8 とは

28mmという画角はiPhoneに代表されるスマホのレンズによく見られる画角で人間の視界と同じぐらいの広さを持つ、スナップ向き焦点距離と言える

Leicaなどのカメラではレンジファインダーの関係で28mmまでしか対応しないものが多い

しかも28mmではファインダーギリギリの広さになるので外付けファインダーを装備したり、接眼レンズを交換し、ファインダーの倍率を変更する人も多い

Leicaでは現在、28mmのレンズが4本ラインナップされている

・ズミルックス

・ズミクロン

・エルマリート 

・ズマロン

の4本で全て明るさが異なり、Leicaが設定する用途も異なる

ズミルックスはf1.4という明るさを誇る大口径レンズで最も高価、次いでf2のズミクロン、そして最も安価なエルマリート 

最後に記述したズマロンは50年以上前に生産されていたレンズの復刻版でオールドレンズならではの味を楽しむレンズ、6bitコードの付帯され、最新のM型デジタルカメラとの相性も良い

ちょっと話が逸れるが、エルマリート は28mmの中で一番安い、しかし安価だから作りが粗いという事は殆どしないのがLeicaの特徴

CanonやNikonであれば安価なレンズに対してコストカットを図る、具体的には鏡筒やマウントの素材が高額機種には金属が使用されるのに対して安価なレンズにはエンジニアリングプラスチックを使用したりするが、Leicaでは安価なエルマリートと高価なズミルックスを比較しても作りに殆ど差が無い

エルマリートにはエルマリートにしか撮れない写真が存在し、あくまで道具としてのレンズだという事を十分に考慮してラインナップが組まれている

エルマリートも最初の生産が始まってから現代で5代目となり、最新のエルマリートはASPHと呼ばれている

それぞれの特徴を書いていく

ELMARIT 28/2.8 1st

・1965年発売 6群9枚 製造数約3200本

・シリアル:約2060000-2556000

・絞り羽根は10枚 重量150g

スーパーアンギュロンに代表される後玉が大きな前後対称型レンズで「9枚玉」と呼ばれる伝説的な銘玉

黒い無限遠ストッパーが装着されている

前期型と後期型が存在し、feet目盛りが赤い方が前期型で後期型は黄色い

しかし、M5が発売され、1stのレンズは対称型の特徴の後玉が大きいが故に装着が不可となり、生産終了

そもそも生産数が少なく高額なレンズだが、カナダ製とドイツ製の2種類があり、後者は生産数が数百本ともいわれ、超高額な一本

解放でも中心部のコントラスト、シャープネスは高い、周辺減光と若干のソフトフォーカスにより被写体が浮き上がって見える描写でファンの多い一本

ELMARIT 28/2.8 2nd

・1972年発売 6群8枚 製造数約9700本

・シリアル:2503100-2977500

・絞り羽根は8枚 重量225g

1stの後玉問題を解消すべくレトロフォーカス型(厳密に言うと少し違う)の設計に一新

初期型と後期型が存在し、初期型は1stの外装と同じ(正確に言うと数ミリ長い)でシルバーカラーの無限遠ストッパーが装備されている

初期型は外装の先端よりもレンズが飛び出しているので、フィルターを装備する際は要注意(後期型は情報不足で前玉が飛び出しているかは不明、ご存知の方がいらっしゃればお知らせ下さい)

収差は多少残っており、オールドレンズの味を楽しめる

ELMARIT 28/2.8 3rd

・1979年発売 レンズ構成は下に記述  製造数約17000本

・シリアル:2977551-?

・絞り羽根は8枚 重量250g

いわゆるニュージェネレーション=ライカ

コンピューターを取り入れた設計により、このレンズから完全なレトロフォーカス型になり「現代的な写り」と呼ばれる様にった

前期型と後期型が存在し、レンズ構成から外装まで全くの別物

前期型は6群8枚構成で、後期型は7群8枚構成

外装デザインも後期型から現代的なフォントに変更された

「現代的な写り」らしく、解像感、色乗り共に良好でクセのない写り

前期型、後期型で写りの差は殆どない

ELMARIT 28/2.8 4th

・1990年発売 7群8枚 製造本数9250

・シリアル 不明

・絞り羽根は8枚 重量不明

前玉がフラットな設計になっている

レンズ構成はレトロフォーカスと前後対称型の中間の様な配置

非球面レンズ非搭載ながらも高画質で歴代モデルよりもコンパクトになった一本

Leicaの広角レンズでASPH化されていない最後のレンズ

ELMARIT 28/2.8 ASPH(5th)

・2006年発売 6群8枚 製造本数不明

・シリアル: 3997620-? 

・絞り羽根10枚 重量180g

ASPH(アスフェリカル=非球面レンズ)を採用することによる驚異的なコンパクトさと約180gという驚異的な軽さから、現行Leicaの中で最もコンパクトで携帯性に優れるレンズとなっている

勿論だが歴代のエルマリートの中で最もシャープネスが高くコントラストも高い

ASPH(5th)は2016のリニューアルにより2種類のレンズが存在し、主な変更点はフードの素材、形状と装着方式

前期型は「はめ込み式」を採用しており、プラスチック製でフードはズミクロン35/2 ASPH前期と互換性がある

後期型は「ねじ込み式」を採用しており、素材は金属製となっていて、ファインダーがケラれないように肉抜き加工がなされている

後期型のフードはやや大型で、装着時の大きさは前期型の方が小さい

僕が購入したのはASPH(5th)のリニューアル前のモデル

外観

さて、本レンズのレビューに入ろう

Leica Elmarit M 28mm f2.8 ASPH 前期モデルである

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Leicaのレンズラインナップの中で最もコンパクトなレンズ

上から見るとそのサイズ感が掴みやすい

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当たり前だが6bitコードが付いている

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描写性能

一言で言えば「よく写る」レンズだと思う

開放からエッジが立ち、コントラストも高い

線は若干太く描写され、クリアな印象を持つ

人によっては硬い印象を持つかもしれない

しかし、開放の周辺部は若干乱れるものの、f5.6辺りで気にならなくなる

逆光にも強く、現行Leicaとして申し分ない

どんな環境でも安定した描写力を誇る

歪みは若干のタル型が見られるが28mmとしては優秀な部類

作例

Leica M10に装着して銀座を歩いてきた

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総評

・小さいが故にM10に装着した時のバランスも非常に良い

・首からカメラを下げている事を忘れるレベルで携帯性は高い

・スナップ向き28mmと言う画角はLeica Qというコンデジにも採用されている焦点距離で非常に使い勝手がいい

・画質が良く、M10のセンサーとの相性も良好

コンパクト=正義

次回

作例編

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2019年に写真学校を卒業、都内撮影スタジオでの3年間勤務を経てフリーランスのディレクター兼カメラマンとして独立。2023年5月に合同会社AOKOM入社、現在は物撮りを中心にファッションポートレートから取材撮影、ムービー分野まで幅広く手掛ける。独身ガジェットオタク。

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